世界の言語入門 [エッセイ]
大好きな黒田先生の新刊。
90の言語について簡単に黒田さん流に説明してある。つまりエッセイだということ。各言語の特徴が分かる、というよりそれぞれについてのエピソードを楽しむ感じ。
東欧がちょっと気になる程度だった私の興味を、ポーランド語やりたいチェコ語やりたい!というレベルに引き上げてくれたのが黒田さんの本。少なくともロシア語始めたのはこの方の影響です。スラヴ好きだー。
という訳で黒田さんにかかるとどんな言語も魅力的なのだけれど、この本で私が気になったのは中央アジア、旧ソ連の言語。表記をキリル文字にするかアラビア文字にするかラテン文字にするか悩ましいなんてすごい。いつかこのあたりにも関わってみたいものです。中東も気になるところ。
あとは、南スラヴもの。特に旧ユーゴ系。特にマケドニア!なぜならマケドニアの本を読んだからです、単純。バルカンに行きたい!トルコにも行きたい。言語学者さんの本を読んでいると、世の中楽しくないところはないのだなと実感する。何はなくても新しい言語だけで楽しくなれるくらいになりたい。
黒田さんは昔私の大学で教えてらしたそうで、ぜひ習いたかったなぁ。まぁロシア語をとっていたとは思えないのだけれど。
その大学での語学の、2外の、しいてはロシア語の扱いが酷いのは良く分かっているので、そんな方が今ラジオ講座やってたりするのは本当にすごいと評価しています。世間の評価はよく知らないけれど、本の出方を見ると高いのではないでしょうか。早く次の本が読みたい!